ゆっくり酒さ治療

酒さ・酒さ様皮膚炎でなかなか治らないけど、ゆっくりのんびり改善していこうよっていう治療日記ブログです。

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2016
05/05

酒さの悪化因子【小胞体ストレス(ERストレス)】

前回の『【酒さと免疫異常】酒さの研究はどこまで進んでいるのか』の続きです。
ヒントとなるワードをたくさん仕入れられたので、その辺から色々調べていました。そしたらとても参考になるページに辿り着けたのでこれも載せておきます。→『Rosacea: The Blessing of the Celts – An Approach to Pathogenesis Through Translational Research- Full HTML-Acta Dermato-Venereologica – Content
参考になるどころか酒さに関して現状で一番詳しく書かれているページの一つではないでしょうか。むしろ詳しすぎて理解が追い付かないレベルです。またもや海外のページでかなり読みづらいかと思いますが、でも本当に参考になります。

それから、酒さと酒さ様皮膚炎を分けて考えるべきなのかわからなくなってきたので(このブログではかなり前から混同して話してしまっていた気がしますが)、その辺りはちょっと柔軟に読んでみてください。

小胞体ストレス(ERストレス)

小胞体ストレス(しょうほうたいストレス, Endoplasmic reticulum (ER) stress)とは、正常な高次構造に折り畳まれなかったタンパク質(変性タンパク質; unfolded protein)が小胞体に蓄積し、それにより細胞への悪影響(ストレス)が生じることである。
小胞体ストレス – Wikipedia

何かしらの外部刺激を受けると小胞体ストレスが発生し、それを感知すると細胞を守るための作用(分解や修復)が起こるように体ができているようなのですが、この働きの異常が酒さの原因なのではという事のようです。

悪化因子と症状発現の経路

私の頭で理解するのに本当に苦労したんですが、まず途中に出てくるチャートを見るとわかりやすいと思います。ERストレスから皮膚過敏症、炎症、フラッシング、血管形成、皮脂腺機能不全、線維症および鼻瘤形成、血管拡張がどのような経路で現れるかが書かれています。酒さの症状としてひとまとめにされているものが実は全く違う経路で症状として現れるというのは興味深い。同じ酒さでもタイプが色々分かれるのはここなんでしょうね。

そしてアルコールや紫外線、カプサイシンや熱など、酒さの悪化要因として取り上げられているものはどれもERストレスとなりうるという事。読み進めていくと、これらの刺激がどの経路を通って作用するかも書かれています。
例えば熱はS1PからTRPV1の経路を辿って皮膚過敏症を引き起こすとされていますね。前回の話ではこれがステロイドであればTLR2、CAMP、LKL5に、プロトピックはCAMPにそれぞれ作用するという事でした。

エストロゲンに関しては酒さの悪化因子であると書かれている一方で鼻瘤の項目では抗線維化作用があるのではとされていたり、疑問だった部分が色々と書かれていました。ではずっとピルを飲み続けている私はこの部分では意味があるのでしょうか??

ケルト人の祝福

そもそもなんでこんな異常事態になるのっていう部分ですが、ケルト人の酒さに関してこんな風に書かれていました。『北欧の冬場日照時間が短い地域で、ビタミンD不足によって感染症にかかるリスクを回避するため、ビタミンDに依存しない経路で抗菌ペプチドを増やすような変異を起こした。』という事のようです。酒さが『ケルト人の呪い』と言われているのは見た事があったのですが、ここではむしろ体を守る機能として備わったのだから『blessing of the Celts(ケルト人の祝福)』とも言える。って書かれてました。うん、呪いよりはいい。これから顔どうしたのって言われたら「ケルト人の祝福です」って答えよう。日本人だけど。

これが今の酒さにどう関連するのかイマイチまだわかってないのですが、多分これが小胞体ストレスから酒さを発症するメカニズムという事なんですよね?…もうちょっと勉強を続けたいと思います。

まとめ

顔に集中して症状が出るのは、外部刺激を受けやすい事に加えてCAMPと皮脂細胞の関係が大きいようです。皮脂細胞に関連したマイボーム腺梗塞が症状として出ている私はやっぱり体質として持っているのかな??

イソトレチノイン、テトラサイクリン、メトロニダゾール、アゼライン酸、イベルメクチンがそれぞれどの経路に作用するかも書かれています。なぜ効果があるのかわからないって言われてきたのに、こんなにも理由がわかってきているじゃない!というのが感想でした。

多分ですが、酒さ体質の人が何かしらの外部刺激を受けて酒さ発症した場合、ベストな対処は症状に合わせてその経路に作用する薬剤を使用し、できる限り刺激を与えない生活をして過ごすのがいいと思うのですが(ステロイドやプロトピックはもちろん併用せず)、ステロイドが出てくるケースが多いのが現状でしょうか。薬剤は他の部分に与える影響も考えるとやはり病院できちんと処方を受けるべきだと思うのですが…。悩ましいです。
私の場合はステロイドを拒否したのでプロトピックになりましたが、同じ事ですね…。しかもその後ステロイドも使ったし。結果はブログに書いてきた通りです。

ここに書いただけでは情報として不十分なので、もし興味があれば元のページを見てみてくださいね。まだまだ酒さに関しては不明な点もあるし、この内容が覆る事だって無いとは言えないです。酒さと酒さ様皮膚炎を分けて考えた方がいいのかもまだわからないし、自分の体の中で実際何が起こっているのか知る手段も少ないです。でも色々な可能性を考えて、改善に活かしていければいいなと思います。良い結果も悪い結果も一人の酒さ持ちの体験として何かお役立にちますように。

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Comments

  • 私は、前回の『酒さと免疫異常』のブログに載っていた論文を書かれた先生に診ていただきましが、やっぱり酒さについてこれだ!といった結論はなく、保湿を中心に悪化要因を避けながら落ち着いてくるのを待つ、のが現状のようです。
    セリンプロテアーゼ阻害薬や肥満細胞安定化薬など新しい治療薬の開発が進められているようですが、日本ではまだまだで、近いうちに血管収縮の外用薬の治験がようやく始まるみたい。こんなに日常生活もままならない様な疾患なのに遅れてるぞ〜!って感じですよね(>_<)
    腸内カンジダの検査、受けてみたいと思いますが、医療機関も限られてるし、費用も考えると気軽にはできないですよね。 出来る限りの食事療法をしてみようと思います。 でも制限が厳い!
    ところでなつさんの症状では火照りはどうですか? 酒さと他の疾患の区別には、火照りがひとつのポイントみたいです。

    • まるさん
      山﨑先生のところまで行かれたのですね!なんて貴重な情報~!でもその先生でもやはりそのような回答になってしまうんですね。知れば知るほど厄介な病気ですね。
      日本では認知度も低いし、アゼライン酸を処方してもらうのですらまだまだ難しいですし、ほんとに遅れてます~!(○`ε´○)こういう薬の治験から実用化まではどのくらいかかるんでしょうね…。

      遅発型アレルギーと腸内カンジダと重金属検査あたりができれば大体の状態が把握できて食事療法のメニューも考えやすそうですけど、全て自費と言うのは厳し過ぎですよね。全て関連していると仮定しての食事制限はやっぱり大変です。でも体感として食事の効果は感じるので、プラシーボでもなんでも、一つの希望として私も続けたいと思います~!

      火照りについてですが、プロトピックで荒れた直後は常に顔の表面が熱くてという感じでした。今も冬場の室内ではほぼほぼいつも火照りがあります。春~秋くらいはたまにふっと火照りがやって来る程度なのですが、こういうケースはどうなんでしょう?というかばっちり火照ってますよね…。

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