
リーキーガットの食事療法、OKリストは以前『リーキーガットの食事療法。何を食べればいいか』でいくつか書きましたが、避けるべき食品について、理由をあまり詳しく書いていなかったので、今回は理由も含めて内容をまとめてみたいと思います。
リーキーガットの食事療法を試してみたいけど、よく分からないって場合はまずこれらを避ける事から始めてみてはいかがでしょうか~。
腸のために避けたいもの
- グルテン
- レクチン
- サポニン
- カゼイン
- 砂糖類
- タンニン
- アルコール・カフェイン
グルテン
グルテンは小麦、大麦、ライ麦など、麦・穀類に含まれるたんぱく質。
まずグルテン(小麦)がアレルギーを起こしやすいという事。そしてグルテンは消化しづらく腸の炎症の原因となりやすいという事。さらにグルテンに含まれるグリアジンという物質が腸壁のバリアを分解する性質を持っているため、まず一番に避けたい食品との事。
グルテンを含む:パン、うどん、パスタ、ケーキ、クッキー、揚げ物の衣、餃子の皮など多数
レクチン
豆類、ナス科の野菜、種子や根に含まれるたんぱく質。
接着性の性質を持っており、腸壁の細胞とくっつきやすいため栄養の吸収を阻害したり、炎症の原因となるとの事。加熱でだいたい無害化できるようなのですが、ナス科の野菜に含まれるレクチンは熱に強い性質があるため特に避けた方がようそうです。豆は発酵させたものならOK。
レクチンを含む:小麦、大豆、いんげん豆、ナス、トマト、じゃがいも、パプリカ、ピーマンなど
サポニン
豆類などに含まれる成分。豆を煮ると泡で吹きこぼれるように、泡立つ性質があり、古くから洗剤として利用されていた成分。これも消化しづらく、特に腸内細菌バランスが崩れているとさらに消化が難しくなるようです。
サポニンを含む:豆類(特に大豆)、ゴボウ、高麗人参など
カゼイン
乳製品に含まれるたんぱく質。アレルゲンとなりやすく、これも消化が難しい。人間の母乳にもカゼインが含まれますが、これは牛乳のものより分子が小さく、人の赤ちゃんでも消化しやすいそうです。牛乳は牛の赤ちゃんのためのものという事でしょうか。リーキーガットの食事療法では乳酸菌たっぷりのヨーグルトのみOKとされる事もあります。
カゼインを含む:牛乳、バター、ヨーグルト、チーズなど全ての乳製品
砂糖類
糖類は腸内の悪玉菌を増やす絶好のエサとなってしまいます。栄養に乏しい精製された白砂糖は完全に摂らないのがベター。オリゴ糖をたくさん含むようなてんさい糖や蜂蜜、メープルシロップ、ココナッツシュガーなどに変えて、少量だけ使用する。また、リーキーガットの治療と同時にカンジダ症の治療も視野に入れる場合は、これらを含む全ての糖分を厳しくカットします。
チョコレートやケーキなどの甘いお菓子は×。炭水化物の糖質や果物の果糖も過剰摂取に注意
タンニン
お茶やコーヒーに含まれる渋みの成分でポリフェノールの一種。この渋み、味というより刺激で感じるものらしいです。その刺激によって腸の働きを阻害し、栄養の吸収不足を招くとの事。
タンニンを含む:お茶、コーヒー、赤ワイン、柿など
アルコール・カフェイン
この2つはそもそも刺激が強くて粘膜にも負担がかかります。特に、アルコールに含まれるアセトアルデヒドを分解できない体質だと、腸のみならず色々な臓器に多大なダメージを与える事になります。
まとめ
もちろんこれらの食品は人にとってメリットもあるのですが、問題は一部これらをうまく消化・分解できない体質の人がいるという事。健康な人なら過食に気を付ける程度でいいと思います。でも何かしらの慢性炎症を抱えている場合は、一度これらの食品の除去を試してみてもいいのではないでしょうか。ずっと禁止ではなく、症状が改善した後は悪化しないものを選んで少しずつ食事に取り入れる事ができますしね。
特に、マクロビなど菜食の食事療法で症状が改善しなかった場合、小麦や豆類、ナス科植物あたりに合わないものがあるのかもしれません。私もマクロビ食を3か月やってみたのですがイマイチ効果を感じる事が出来なかったので、リーキーガットの食事療法に興味を持ちました。
消化の不十分な食べ物はそれ自体がリーキーガットの引き金になるだけでなく、未消化のまま吸収されてしまう事でアレルギー症状など様々な体調不良を引き起こす原因となってしまうので、一旦摂取をやめて症状が改善するかチェックしてみるといいかもしれませんね。原因が特定できればそれをしばらく除去し、腸を癒すメニューでリーキーガットを回復させましょう~。
リーキーガットはいわば腸の肌荒れ状態。合わない化粧品を使って肌が炎症を起こし肌バリアが壊れ、刺激やアレルゲンに弱くなっているのと同じと考えればわかりやすいような気がします。まず合わないものをやめて、回復させる。腸にもそれが必要な状態なのかもしれません。肌質にも色々あるように、腸も人によって合わない食べ物があるんですね。
Comments
おはようございます☀
私も食事療法をしてみようかと思ってます。以前から胃腸は弱く便秘と下痢の繰り返しです。
酵素を飲み始めたのですが中々改善されてません。
現在、通院してる病院はアレルギー科なのですが最近では見放され電磁波のせいにされてます。
色々グッズを買い、Wi-Fiにはシールを貼り試してみましたが効果は無しです。電磁波の影響は体には悪いと思いますがこの世の中電磁波だらけなのでどうしたらいいのかって感じです。
腸内環境を改善しようと考えてますのでおすすめサプリメントなどありましたら教えて下さいませんか?
色々試してみようと思います!
みいーさんこんにちは~!
うーん電磁波ですか。確かに完全に避けて生活するのは無理ですよね…。目に見えないものや検査でハッキリと結果の出ないものに対する対策ってものすごく難しいです…。
便秘と下痢を繰り返すという事は過敏性腸症候群のような感じでしょうか。
体重が増えないとか栄養不足の症状があれば小腸での消化吸収がうまくいってない可能性もあるので、その時は栄養素のサプリより体の働きをサポートするものから始めるのがいいと思います。
もし食後の膨満感や消化不良があればまずは消化酵素とか。自分の消化の苦手な食品に合わせて消化酵素を選んだり、わからなければ胃酸にも含まれている成分の『ブロメライン』がいいかなと思います。消化酵素は胃腸での消化吸収をサポートして、悪玉菌を腸まで行かせない役割もあります。今飲まれている酵素が消化酵素だったらごめんなさい。
それから自分に合った乳酸菌サプリを摂って、オリゴ糖などのプレバイオティクスを利用したい時は『ラフィノース』が悪玉菌を増やさないと言われているのでこれを(でもこれ単体ではほとんど甘みが無いので甘味料としては物足りないです><)。プロバイオティクスとプレバイオティクスにも相性があるので自分に合うものを見つけるのが大変ですが…。
腸壁の修復には『Lグルタミン』。これらを食事と組み合わせて腸の様子を見つつ肌のための栄養素のサプリなどを足していくのが一番負担がないかなと思います。
体質改善ってなかなか難しいですけど、自分の体の問題をつぶしていけば少しずつでも良くなると思ってます!自分がやった事しか紹介できないですけど、何かお役に立てたらうれしいです~。
ありがとうごさいます。すごく参考になりました。
食後にすごくお腹が張りオナラが出ます。これはやはり小腸なんですかね?いつもお腹がゴロゴロなってるので嫌なんです。
乳酸菌はいろいろあって探すのが大変です。
またお聞きすると思いますがよろしくお願いします。
みいーさん
ガスが発生するのもIBSやSIBOの症状にあるので何か腸内の働きに問題があるのかもですね。消化不良や腸内細菌のバランスの乱れで異常発酵が起こっていたり…。
腸に問題があると世間で腸に良いと言われている食物繊維なんかも逆効果な事があるので、難消化性の食品を一度控えてみるのもおすすめです。
過敏性腸症候群向けの食事法にFODMAPというものがあるので、それと組み合わせてみるのもいいかもしれません。
腸の痙攣などは自律神経が問題の事もありますけど、ガスは食事やサプリで改善できるかもしれないのでぜひ合う方法を見つけてみてください~!