
海外の酒さ関連のサイトを見ていると、いくつかの避けるべき食品リストを見つける事ができました。
でも、詳しい理由についてはあまりまとめられておらず(見落としたのかもですが)、各項目についてさらに詳しく調べてみました。
すると面白い発見があったのでメモしておきたいと思います。私の想像も含みますので、参考程度に見ていただければと思います。
酒さを悪化させる食品リスト
酒さを悪化させるとされている食品は以下のようなものです。
- アルコール(特に赤ワイン)
- 香辛料
- 発酵食品(醤油、キムチ、納豆など)
- 酢を含む食品(マリネなど)
- 一部の乳製品(ヨーグルト、サワークリーム、チーズなど。ただしカッテージチーズを除く)
- 一部の果物(柑橘類、バナナ、アボカド、レーズン、プラムなど)
- 一部の野菜(ナス、トマト、ほうれん草、そら豆など)
- レバー
- チョコレート
刺激が強いアルコールや香辛料は悪化を実感しやすく、実際に避けている方も多いかと思います。でもそれ以上になぜこれが?むしろ体に良さそうなのに。と思うようなものもたくさんリストアップされていますね。
ポイントは血管拡張作用
これらの食品が悪い理由として多く挙げられていたのはヒスタミンを含むという事。ヒスタミンは血管の拡張を起こすことが分かっています。お酢も分解されるとヒスタミンに変化するヒスチジンを含んでいます。
そして赤ワインやチョコレートはポリフェノールを含んでおり、これも血管拡張作用がありますね。
でもヒスタミンとそれほど関係なさそうなものがあったり、逆にもっとたくさんヒスタミンを含むものはリストに入っていません。うーん、まだちょっと腑に落ちません。
酒さ患者には頭痛持ちが多い
ここから結構悩みました。そこでちょっと方向を変えて、酒さがある人には頭痛持ちが多いというのに目を向けてみました。例に漏れず私も頭痛持ちです。
頭痛も血管の拡張によっても起こりますね。この頭痛を引き起こすと言われる物質がチラミン。チラミンを多く含む食品を調べたところ、最初にリストアップした項目とかなり多くの部分で一致しました!
チラミンを含む食品は、赤ワイン、熟成チーズ、チョコレート・ココアなどのカカオ製品、漬け物類、発酵食品、薫製魚、トリの肝臓、イチジク、豆の一部など、加えて柑橘類である。
チラミン – Wikipedia
でもこのチラミン、ヒスタミンなんかとは逆に強い血管の収縮作用があります、あれ?と思ったのですが、その収縮の反動で次に血管の拡張が引き起こされるようです。なるほど、酒さが悪化するわけだ。
カッテージチーズを除くとしてあるのは熟成も発酵もされておらず、チラミンが少ないからなのかな。
マグネシウム
頭痛の緩和に効果があるといわれるマグネシウム。神経の伝達に関わり、血管の緊張をコントロールする役割があるそうです。じゃあ酒さにも良さそう?どうなんでしょう?
そう言えば酒さの原因『胃腸関連』編で記事にしたリーキーガット症候群ではビタミン・ミネラルがうまく吸収されないことでマグネシウム不足が起こるともされていました。リーキーガットの治療が酒さにも関係すると言われる理由はこのあたりにもあるかもしれません。
まとめ
こうして理由を考えてみると自分が避けるべき食品が何かなんとなくわかってきますね。今まで自分がやってきた食事制限はちょっと方向が違っていたのかもと感じました。悪化する原因がみんな同じとは限らないようなので、アレルギーや自分に良くないと思うものを考えて少しづつ除去していってみようかと思います。
発酵食品とか、黒酢とか、健康のためにと思って毎日食べてたなぁ…。
でもこれらの食品を食べないというだけでは根本的な治療にはならない気がするので、やっぱり同時に腸内環境を整える事も考えないとですね。
お詫び
これらの内容をまとめると、ポリフェノール、ヒスタミン、チラミンがどれも豊富に含まれるチョコレートは酒さにとってはかなり良くない食品という事になりますね。
以前冷え性対策でココアドリンクの記事を書きましたが、これは取り下げておこうと思います。ごめんなさい!